インタビュー4

2020年を振り返り、ちょうど去年の今頃シカゴの知人を介してガーディナーと出会ったなぁと思い起こしていました。本当に長くあっという間だった一年、世界中が常に繋がっている感覚だった一年。新しい年を迎え、最初のインタビューはガーディナーの今年への想いで始めたいなぁと思いました。今年はどんな年になるのでしょうか。また一年宜しくお願いします!

新しい年を迎え、アメリカをそして世界を大きく混乱させた2020年について考えています。大変動はまだ確実に起きていて、2021年の最初の1週間で激化している感じです。

新しい年を迎え、現在テキサス州の都市オースティンに来ています。アメリカの他の都市同様、ここでも新大統領の就任式を目前に暴動が起きる予感に空気が張り詰めています。良き市民であることの意味を問うこと、それが今のアメリカのツァイガイスト(時代精神)となりつつあります。私が作品作りにおいて常に意識している日系アメリカ人の歴史とアイデンティは、時代遅れになりつつある一方、今とても重要な意味を持っていると感じずにいられません。

ミニドカ収容施設の20周年記念のイベントがインターネット上で行われるのですが、私もそれに参加するつもりです。(ミニドカはアイダホ州にあった強制収容施設で、1943年に私のお婆さんとお父さん、そして叔母が収容されていました。)戦争の後長い年月を経ても、日系3世、4世、そして5世へと歴史が受け継がれ語り継れている事、そして後世まで残し続けたいという強い意志を感じられてとても嬉しいです。

新しい年を迎え、2020年から継続して制作中のプロジェクトについて思いを巡らしています。

プロジェクト名;Everything Must Go: Trade Blanket For the Great Japanese American Assimilation (仮題)。あと、現在進行中のピンホールカメラを使ったプロジェクト。(墨絵とピンホールカメラで撮影した写真の似ているところ、特に心情や懐かい雰囲気を醸し出しているピンホール写真特有の美的感覚に興味があるのだけれど、それについてはまた今度ね!)

新しい年を迎え、制作は相変わらずゆっくりな速度で進んでいます。作るという営み、生産性、時間とクリエィティビティの関係性について考えています。写真撮影したり、縫い合わせたり、それを観察して、また実験して、思考して、そんな事に沢山の時間を費やしています。結果殆ど使えなかったり、削除してしまったり、リサイクルの切れ端の山と化したり。良く振り出しに戻り脇道に逸れ、時には全く異なったアプローチを試したりもしています。

新しい年を迎え、何度もやり直したり横道にそれたりする私の制作過程が私にとってはアイデアを生み出す上で必要なプロセスであり有意義な時間であるという気づきを得ています。それは効率的な作業の進め方ではないと思うのですが、気づきを得る為の本当のチャンスを生み出すにはこれ以外の方法はないと実感しています。

新しい年を迎え、政治的、歴史的、経済的圧制を強いる力に対抗する手段として、抵抗行為としての芸術実践とは何かを考えています。

これから今いるテキサス州を後にし強制収容所の跡地を訪ねながら西のカリフォルニアへ向けて旅を続けようと思っています。いく先々で様々な刺激を受ける事になるとは思うけれど、そこに辿り着くまでは何もはっきりしていないという感じかな。

写真、ガーディナー作。ピンホールカメラを片手にズィルカー公園を”ぶらぶら”しながら。テキサス州オースティンにて


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